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公開記念舞台挨拶レポート

香取慎吾さんは『ゲンは担がず、自ら壊す』!フクロウのチャーリーとは、初めてのふれあい!?

9月23日(金・祝)から全国公開となった映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』の公開記念舞台挨拶が9月24日(土)TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、主演の田村裕次郎を演じる香取慎吾さんをはじめ、裕次郎の妻であるヒロイン日和役の岸井ゆきのさん、メガホンをとった市井昌秀監督が登壇いたしました。さらにチャーリーを演じたフクロウのマルちゃんも会場に駆けつけ、公開をお祝いしました。

ホームセンターに務めるごくごく“平凡”な男・田村裕次郎役の香取さんは、3年ぶりの映画主演作。コロナ禍を経ての念願の封切りに「本当に嬉しい想いでいっぱいです!」と喜色満面も、抱えて持ってきたチャーリー人形の愛着を聞かれると「(チャーリー人形を)持ったのはこの前の完成披露と取材と今日で3回くらいなので…そこまで愛着はないです」とひと笑いを起こしていた。

一方、裕次郎の妻・日和役の岸井さんは初共演の香取さんについて「皆さんが想像する通りの香取さんです」と印象を述べ、香取さんが岸井さんから「(前回の完成披露舞台挨拶で)“圧倒的な香取慎吾”だと言われまして。圧倒的な存在の香取慎吾ではなくて、圧倒的な香取慎吾」と言われたと明かすと、岸井さんは「香取さんはロケバスから降りてきた瞬間から香取慎吾として存在している」と唯一無二のオーラを力説。これに香取さんは「嬉しいけれど、ちょっと恥ずかしいのはなぜ?」と照れていた。

“相手にきちんと言わなきゃ分からない”が本作のメッセージの1つ。「言うのを躊躇っていたけど、ちゃんと言って良かった!」という経験を問われた市井監督は「香取さんが撮影車と並走する撮影では、時速15キロの予定が、少し速くしたくて気づいたら時速25キロのスピードで走ってもらっていました。ごめんなさい!でも香取さんはスーパーマンですから余裕でしたよね?」と知られざる撮影秘話をこの場で初告白。これに香取さんは「…25キロだったんだ」と驚きながら「大丈夫でしたが、きつくはなりますよ。今までのように何も準備しないでやったらケガをする。僕と同じように歳を重ねている皆さん、一緒に気を付けましょうね!」と同世代ファンに呼び掛けていた。また香取さんは岸井さんから「遠慮して一緒に写真を撮ろうとは言えなかった」などと気を使われていたことに触れて、「ゆきのちゃんのSNSを見ていたらほかの共演者の方とは一緒に写真を撮っていたので『なんで俺には言ってくれないのだろう?』と思っていた」と心境を吐露し「いつの間にか気楽に言えないような人になっているのがちょっと寂しくて。ああそうだったのかと…。今後は自分から『写真撮ろうよ!』と言っていきたい。でも裏では圧倒的に静かな感じなので言えない」とジレンマに苦悩していた。

レジ袋をキャッチできたらとんでもない幸せがやってくるというジンクスが描かれる作品の内容にちなんで、それぞれのゲン担ぎやルーティンについて質問が投げられると、岸井さんは舞台公演後にアミノ酸を飲むことを定期的に行ってきたそうだが「一度飲み忘れた後の公演でバテた気がして、すべての出来事の原因をアミノ酸の飲み忘れにしようとする自分がいた。それからは決まったことをするのをやめようと思った」とルーティンを廃止したことを告白。

香取さんも「ゲンを担ぎ出したら、それを担がないようする」ことにしており「ルーティンになっていることがあると思ったら、あえて逆をやってそれを壊す。決まりができたときにそれがズレたら異変を感じてしまうので、自分から壊す」とゲン担ぎなしのタイプ。市井監督から「カッコいい!自分から壊していくんですね?」と褒められると、香取さんは「自分から壊す!破壊王です!」と笑っていた。

さらに公開を祝い会場にはフクロウのチャーリー(本名:マルちゃん)が登場。岸井さんは懐かしそうに愛らしく撫でるも、無表情で「可愛い」という香取さんにはマルちゃんとの間に微妙な空気が…。実は撮影中もマルちゃんとの間には距離があったようで、香取さんは「撮影中はそこまで絡むシーンもなかったから」と言うも、ついに「触る触らないじゃないと思う。犬や猫ならばなんとなく知り合いのような感じだけど、鳥と人生で接したことってありますか?」と本音爆発。止まり木を撫でるなど距離をとっていたが徐々にマルちゃんとの距離を詰め、何とかグータッチスタイルで背中を撫でることに成功、場内は拍手喝采となった。

最後に主演の香取さんは「言わなくてもわかることはあるけれど、言わなければわからないこともある。人と人とのコミュニケーションの大事さが描かれている映画です。大きなスクリーンで映画を観ることができるのは映画館だけ。ぜひ劇場に足を運んで映画を楽しんでもらえたら嬉しいです」と大ヒットを祈願していた。

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